”リフォーム中” ツバメの巣でスズメが巣作り 乗っ取りも園児は「何も思わへんで」

2021.06.18
地域

ツバメの巣を活用して巣作りに励むスズメ。時折、ツバメが見に来ることも=2021年6月18日午後1時25分、兵庫県丹波篠山市黒岡で

兵庫県丹波篠山市にある市立たまみず幼稚園で、ツバメの巣でスズメが巣作りをしており、園児たちの間で話題になっている。

園児たちの話では3羽のスズメが出入りしているものの、ヒナは見ていないそう。泥でつくられた巣の一部を壊して枯れ草を入れるなど”リフォーム中”のようで、時折、ツバメが恨めしそうにのぞき込みに来ることもあるという。

園によると、このツバメの巣は昨年できたもの。今年は先にスズメが入ったのか、入っていたツバメを追い出したのかは不明だが、何気なく巣を見上げていた園児が、「スズメが入っとる」と気づいたという。

珍しい現象ではなく、スズメが高い順応性を持つことのほか、営巣する瓦屋根の民家が減っていることなどが原因と考えられている。

ツバメの巣が乗っ取られていることについて、園児に気持ちを聞いてみると、「何も思わへんで」。教諭らは、「今はそれが素直な気持ち。いつか、『あぁ…』と思う日が来るかもしれませんね」とほほ笑んでいる。

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